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「今週の個サル、行くか迷うくらい暑い」。8月の予約画面の前で、手が止まっていませんか。あるいは「室内だから大丈夫だろう」と思っていませんか。私は毎年夏、その思い込みが崩れる場所でボールを蹴っています。冷房のない体育館は、外より暑いことがあるからです。
先に結論を言います。熱中症対策に、劇的に効く一手はありません。暑いもんは暑いです。それでも、やることははっきりしています。会場を知る。首を冷やして、塩分を摂る。汗の後に備える。そして、辛いときは伝える。この4つです。
私は夏も週1回、空調のない体育館でボールを蹴っています。この記事に書くのは、その現場で毎年続けていることです。読み終わる頃には、次の個サルに何を持って行き、当日どう動けばいいかが決まっているはずです。
📋 目次(全8セクション・8分で読めます) ▼
まず結論:「暑いもんは暑い」——劇的に効く一手はない
最初に正直に書きます。長く夏の体育館で蹴ってきて、「これで涼しくなる」という決定打には出会っていません。高い道具を揃えても、暑いもんは暑いです。
だからこの記事は、「これさえあれば大丈夫」とは言いません。代わりに、小さく確実に効く積み重ねを4つに絞りました。
順番に説明します。
「室内だから涼しい」が一番危ない——会場は3タイプ
夜の体育館が、外より暑い
私のチームは夜、小学校の体育館を借りて練習しています。空調はありません。窓を開けるだけです。
夏休みの期間、体育館は日中ずっと閉め切られています。建物が昼の熱をため込むのです。夜に使い始めても、備え付けの温度計は外気温より高いことが多いです。日中のいちばん暑い時間帯と変わらない数字を見た日もあります。
「夜だから」「室内だから」は、涼しい理由になりません。試合で日中の市営体育館も使いますが、体感は外と同じか、外より暑いくらいです。
個サルの会場は3タイプに分かれる
個サルの会場は、暑さの面で3タイプに分かれます。
| 会場タイプ | 冷房 | 暑さの傾向 | 確認方法 |
|---|---|---|---|
| ① 冷房のある屋内コート | あり | 比較的おだやか。ただし2時間動けば汗の量は変わらない | 予約ページに「冷房完備」の記載がある(夏季のみ稼働の会場もある) |
| ② 冷房のない屋内(体育館タイプ) | なし(窓を開けるのみ) | 一番危ない。建物が昼の熱をため込み、外気温より高いことがある | 予約ページに冷房の記載がない → 「ない」前提で準備する |
| ③ 屋外・屋根付き屋外コート | なし | 日差しか照り返しが直接くる | コートが屋内か屋外かを確認する |
一番危ないのは②です。「室内」という言葉の印象で油断したまま、外より暑い空間で走ることになるからです。
予約ページで見分けられる
冷房は、施設にとって売り文句です。あれば、たいてい予約ページに書いてあります。書いていなければ、「ない」前提で準備するのが安全です。
はじめての会場なら、コートが屋内か屋外か、冷房の記載があるか。この2点だけ見ておいてください。それだけで、当日の持ち物が決まります。
ただし、冷房のある会場なら安心、とも言い切れません。2時間動けば、汗の量は変わらないからです。①に行く日も水分と塩分は同じように必要で、②③に行く日ほど、この後に書く備えが効いてきます。
個サル自体がはじめての方は、持ち物の基本と当日の流れを個サル初心者ガイドにまとめています。本記事は「夏に追加するもの」に絞って書きます。
熱中症のサインを知っておく
私が対策に「特に」気をつけている理由
kanata. の実体験
私はフットサルで熱中症になったことがありません。チームメイトも、今のところゼロです。ただ、仕事中に一度、熱中症を経験したことがあります。あの症状のつらさを知っているからこそ、コートでは人一倍気をつけています。起きてから対処するより、起こさない方がはるかに楽です。
「なったことがないから読まなくていい」ではなく、「なったことがない状態を続けるために読む」。この記事の立ち位置はそこです。
危険なサインと、その場でやること
こんなサインが出たら、プレーを止めてください
めまい・立ちくらみ、頭痛、吐き気、筋肉のけいれん(こむら返り)、強いだるさ。これらは熱中症のサインです。涼しい場所に移り、水分と塩分を摂って休んでください。自力で水を飲めない、受け答えがおかしいなど重い症状がある場合は、ためらわず救急車を呼んでください。休んでも回復しない場合は、医療機関を受診してください。
出典:日本気象協会「熱中症ゼロへ」/JFA「熱中症対策ガイドライン」(PDF)
サインを知っているだけで、止まる判断が早くなります。自分のためにも、隣でプレーする誰かのためにも、ここだけは覚えておいてください。
水分と塩分:氷満タンの水筒と、飴よりタブレット
私の給水セット:700mlの水筒に氷満タン+2Lスポドリ
私の給水は単純です。700mlの水筒に氷を満タンに詰め、スポーツドリンクを注ぎます。飲んだら、2Lのペットボトルから注ぎ足す方式です。最後まで冷たいまま飲めます。
以前は2Lの大容量水筒を使っていました。注ぎ足しの手間がなく、これはこれで楽です。ただ、私は飲み切れなかった分を捨てることに抵抗がありました。残りを翌日に回すのは、衛生面で避けたかったからです。それで、その日に飲み切れるサイズに落ち着きました。
選び方
注ぎ足しの手間を省きたい人:2Lクラスの大容量水筒
その日に飲み切りたい人:700ml前後の水筒+ペットボトルで注ぎ足し
どちらの型も使ってきた結論として、正解は性格で決まります。自分が続けやすい方を選んでください。700mlクラスには、夏専用にならない良さもあります。オールシーズン使えるので、買って無駄になりません。
なお、チームにはペットボトルをそのまま持ってくる人もいます。容器は何でも構いません。大事なのは、量と塩分です。
私が使っている水筒(タケヤ TAKEYA アクティブライン2 0.7L・保冷専用)
タケヤ TAKEYA アクティブライン2 0.7L 水筒 ステンレスボトル 700ml 保冷 真空断熱 直飲み
2Lクラスの大容量水筒を探す
チームメイトは、ワークマンの「真空ハイブリッドコンテナ」(ラウンド型)を使っています。500mlペットボトルが4本そのまま入る、持ち手付きの真空保冷コンテナです(出典:ワークマン公式オンラインストア)。飲み物はペットボトルのまま持ち込みたい、という人にはこの形が合います。
ワークマン ラウンド真空ハイブリッドコンテナ(FCD22)
水分「だけ」では足りない
大量に汗をかいたとき、水だけを飲むと血液中の塩分濃度が下がります。その結果、かえって熱中症の症状が出ることがあります(出典:日本気象協会「熱中症ゼロへ」)。
1時間を超える運動では、塩分と糖分を含むスポーツドリンクなどでこまめに補給することが推奨されています。個サルは受付から解散まで2時間前後が普通です。水分と塩分は、セットで考えてください。
飴よりタブレットの理由
私は塩分タブレットを持って行きます。理由は単純で、休憩中に食べ切れるからです。飴は次のゲームまでに舐めきれません。
また、プレー中のガムや飴を禁止している施設もあります。禁止されていなくても、私はマナーとしてプレー中は口に入れません。「休憩中にタブレット」が、一番運用しやすい形です。
塩分タブレットを探す
首を冷やす:これが一番効いている
休憩中と終了後に、ネックリング
劇的な一手はない、と最初に書きました。その中で、一番はっきり体感があるのが首の冷却です。
私は休憩中と練習後に、ネックリング(首に巻く冷却リング)を使っています。プレー中は外します。プレーに支障があるからです。凍らせた状態を保つため、保冷剤と一緒に持って行きます。
私の場合は、リュックのポケットの1つに保冷機能が付いているので、そこにネックリングと保冷剤をまとめて入れています。保冷ポケットのないバッグなら、小さめの保冷バッグを1つ足せば同じことができます。飲み物ごと冷やしたい日は、私も保冷バッグを別に持って行きます。
火照りの引き方が、タオルで拭くだけのときとは違います。
Genki Ice ネッククーラー(メーカー公式ストア Genki Mart)
JFAのガイドラインとも一致する
JFAの熱中症対策ガイドラインでは、体を冷やす方法として「外部冷却」が挙げられています。そこに、頭部・頸部(首)の冷却が明記されています(出典:JFA「熱中症対策ガイドライン」(PDF))。
現場の体感と、公的な資料が同じ場所を指しています。何から揃えるか迷ったら、まず首です。
汗をかいた後:全身着替え・タオル2枚・拭くシート
帰りの不快感は、準備で消せる
夏は上だけ着替えても足りません。私は下着から靴下まで、全身分の着替えを持って行きます。タオルは2枚が最低ラインです。1枚はプレー中の汗拭き、もう1枚は最後に体を拭く用です。
仕上げに全身用の汗拭きシートを使います。夏の必需品です。体育館タイプの会場にはシャワーがないことが多いからです(施設型の個サルには、シャワールーム完備の会場もあります)。
全身用の汗拭きシートを探す
夏は、荷物が増える
着替え一式、タオル最低2枚、水筒、保冷剤にネックリング。夏の個サルは、冬より確実に荷物が増えます。バッグの容量には余裕を持たせてください。
バッグ選びの考え方は、フットサル・サッカーバッグの選び方で解説しています。
辛いときは、主催者に伝えていい
個サルの休憩は「会場ごとに違う」
私が参加してきた個サルは、だいたい1ゲームごとに休憩がありました。他のチームが試合をしている間に、水分を摂って息を整えられます。
ただし、3チーム回しでは2連戦になる場面もあります。休憩の入り方は会場ごとに違います。「必ず毎回休める」とは思わずに行ってください。
伝えて、嫌な顔をされたことはない
個サルは、ちょうどの人数でチームを分けることが多いです。だから「1回抜けたい」が言い出しにくい。その気持ちは分かります。
それでも、限界を感じたら、まず主催者に伝えてください。私の周りで、それに嫌な顔をする人を見たことはありません。もし体調を伝えて嫌な顔をされるような場なら、次から別の個サルを選んでいい。それだけの話です。
「大丈夫ですか?」を言える側になる
私は個サルで、しんどそうな人がいれば季節に関係なく「大丈夫ですか?」と声をかけてきました。声をかけられて、嫌な気持ちになる人はいません。
熱中症対策の最後のピースは、道具ではなく声です。あなたがその一言を言える側になれば、その日の個サルは全員にとって少し安全になります。
まとめ:劇的な一手はない。だから、これだけやる
この記事のポイント
- 「室内だから涼しい」は思い込み。冷房のない体育館は、外より暑いことがある
- 会場は3タイプ。予約ページに「冷房」の記載がなければ、ない前提で準備する
- 水分と塩分はセット。氷満タンの水筒+塩分タブレットが運用しやすい
- 一番体感があるのは首の冷却。ネックリング+保冷剤(JFAガイドラインとも一致)
- 辛いときは主催者に伝える。嫌な顔をする人を、私は見たことがない
暑いもんは暑い。それでも、この積み重ねで夏の個サルは安全に楽しめます。まずは次の予約画面で、自分が行く会場がどのタイプかを確かめるところから始めてください。